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高く売れる、古本の条件

 豊富な収納スペースがあるのなら別ですが、本は意外と場所をとるものです。定期的に本を購入する人が困るのは、やはり本の保管場所で、保管場所がなく、本が増えるのであれば不要な本を処分するしかありませんよね。それで、どう処分するのかというと、方法は3つ。ごみとして捨てるか、誰かに譲るか、古本屋に買ってもらうか、です。最近は宅配便で本の買い取りを行ってくれるところもありますので、気軽に本を「ゴミ」以外の方法で処分できるようになりました。
 いくら自分には不要になった本だからといって、どうせ売るのなら少しでも高い方がいい、そう考えるのは当然ですね。ここでは少しでも本を高く売るための方法を紹介していきましょう。
 ブックオフなどに買い取りを頼む場合、本の値段は大体、本の状態で決まります。キレイな本は高く、汚れや折れなどがある本は安く、といった感じです。乱暴に扱われた本、例えば食べこぼしやしみ、折れ、虫食いなどがあれば、もちろん誰でもきれいなほうを選びますよね。誰でも、誰が汚したのか分からない本を好き好んで選ぶ人はいません。ですからもちろん、古本を高く売るためにはなるべくきれいな状態であることが条件なのです。ただ、こうした本は一般的に、「数多く流通している本」というのが前提です。つまりこれは、他にも選択肢がある時の話になるのです。
 例えば世界で10冊しか現存しないというような本であれば、虫食いが合っても希少価値があるわけです。から、汚い本だから、という理由だけで値段が下がるということにはなりません。もちろん他に美本があれば、そちらが高くなるのは言うまでもありませんが、汚れがあっても欲しい! という人がいればもちろん高くなります。ということは、希少本などは新古書店ではなく、本を状態だけで判断しない古書店にもっていかなければ高値はつかないことになります。
 結局古書の値段を決めるのは、需要と供給のバランスです。多くの人がもとめているにも関わらず入手困難な本、絶版などは新しかろうと古かろうと高値が付くことがあります。「The Birds of America」は、世界で最も高額と言われる本で、9億円に近い金額で落札されました。この本は、もちろんほとんどの人が購入できない金額なのですが、最近電子書籍として発売されたことでも話題になりましたね。もちろん本物の「The Birds of America」は、紙で作られた本であることに大きな価値があるのですが、絶対に手に入らない本を気軽な値段で購入できるというのはうれしいことです。この本はとても大きなサイズですので、普通の人は保管しておけませんしね。またネットオークションで、世界で最も高値が付いた本として有名なのは、スーパーマンが初登場したアクションコミックスの初号で、落札された当時はまだ円高でしたが1億円以上の値段が付いています。
その他、高額で落札された本として有名なのは、「不思議の国のアリス」などです。
 もちろんこのような世界的にも希少な本を持っている人はほとんどいないでしょうが、大勢の人には人気は出なかったけれど、一部熱狂的なファンがいる著者というのもいます。こうした著者の本を、新古書店に持ち込んだりすれば二束三文ですが、専門店などにも持ち込むと高値が付くこともあります。

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