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古本の怖い話
怖い話、といっても人によっては全く怖くないかも知れませんが……古い本は虫付きであるものも少なくありません。虫嫌いで、古本が好きな人にとっては、怖い話ということで、まずは古本とともに現れる虫を紹介しますね。
代表的なのは、紙魚(しみ)。夏の季語にもなっています。この紙魚は主に和本を好み、表紙などを溶かすように食べていき、しみを残す虫なのです。そして、本の中身を、トンネルを掘るように食い荒らすのが四番虫です。貴重な江戸時代の和本など、ぼろぼろになって読めなくする犯人はこれです。ただ、こうした虫は小さいこともあり、それほど怖い、とは思わないかも知れませんね。それでは最も怖いのは何の虫か……実はゴキブリです。苦手な人は本当に苦手ですよね。私ももちろん苦手です。このゴキブリは、紙魚などとは比べ物にならないくらい本への被害も、精神的被害も大きい古書の大敵です。和本ののりを食べたり、糞を残してしみを残したり……考えただけでもぞっとします。(通常の本は食べません、しみが残るだけ)また、本の隙間やダンボールなどに卵を産み付けられたりすると最悪ですね。大量の本をお持ちの形は、ぜひ虫対策も定期的に行ってくださいね。
また、古本には虫以外でも、「おまけ」が付いてくることがあります。特に多いのは食べこぼしです。そして怖い、というか不気味なのは髪の毛で、読んでいる最中にたまたま抜けたものということももちろんあるのでしょうが、驚くほど大量に挟まれていたり、血痕としか思えないような怖いおまけがついていたりすることもあります。もしかして本を読んでいる最中に鼻血でも出したのでしょうか。ちょっと触るのも嫌になる本はあるのですね。古本を購入する際には、余計なおまけにも注意して下さいね。