トップページ > 古本マニアの人々

古本マニアの人々

 もちろん今、古本が一大産業になったのは新刊よりも安いから、という理由からなのですが、もちろん古本の魅力はそれだけではありません。絶版になった本を購入出来たり、買い損ねたシリーズを集め直したりできるのも古本屋があるおかげです。古本、古書には新書にはない、独特の魅力があるのも事実なのです。
 そうした本を蒐集するマニアな人たちも日本中、世界中に存在しています。ミステリーであれば、異常な収集家が古本のために殺人を犯すくらい、ある種の人にとっては魅力があるものなのでしょう。
 日本で有名な古本マニアは、やはり荒俣宏さんでしょうか。彼は本の蒐集のお金を作るために、食費をぎりぎりまで削り、10年間同じスーツ1着で出勤したという逸話もお持ちです。すごいですよね。また、とある博物学の本を出版するために、1億円以上の借金をしてまで古書を購入したこともあるそうです。(印税で支払ったそうです)見習えませんが、うらやましいとも思えてくるのが不思議です。
 荒俣宏さんほどではありませんが、古本が好きな人は大勢いて、古本屋や古書店を経営している人の中にも数多くの古本マニアが存在します。好きが高じて商売にしてしまったというわけです。作家の人にももちろん古本マニアの人は多く、古本に関する面白い本を出版してくれることもあり、出版関係や古本屋経営などとはかかわりのない、一般的な古本マニアを楽しませてくれることもあります。 紀田順一郎さんや山下武などが有名でしょうか。本が好きな人は、書くことも好きという場合も多いのですね。

↑ PAGE TOP