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新古書店と古書店の違い

 ここ10年ほどで良く耳にするようになった、新古書店という言葉。従来の古書店、そして古本屋などとは何が違うのかご存知でしょうか。新古書店とは、「比較的当たらし本」を中心に扱う古書店のことを指します。そして古書店は、文字通り古書を取り扱う書店で、古本屋さんのイメージに近いのはこちらですね。もちろん新古書店も、古本屋の一形態ではあるのですが、古本好きな人にとって、この二つは明確に別物です。
 もうすこし具体的な違いは何かというと、ブックオフなどに代表される、小学生などでも気軽に変える値段の本が多いところが新古書店です。つまり大量に流通している、売れ筋の本を中心に扱っているところというわけです。また、値段の付け方も新古書店は、希少価値のある本などにも一律の値段が付いていることがほとんど。これは値付けに特別な知識のない人が機械的に値付けをしているためで、従来古書店を経営するために必要とされてきた「本を見分ける目」というような物はまったく不要で開店できるようなお店です。もちろんどちらがいい、悪いという話ではないのですが、客層ははっきり別れ、当然新古書店の方が多くの人が求める本が多い、ということになります。
 また、古書店と古本屋の違いはあるのか、これも気になりますね。明確に区別されているわけではないのですが、例えば骨董的な価値のある本や美術的、歴史的な希少性がある本を集めているところと、大衆的な本を安価に置いているところがありますよね。どちらかと言えば後者が古本屋で、前者が古書店であることも多いようです。
 インターネット専門の、古書店も最近は増えてきています。これからも「古本屋」の形はどんどん変化していくのかも知れませんね。

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