トップページ > 新刊と新古本、古本と古書の違い

新刊と新古本、古本と古書の違い

 新刊というのは、古書店ではなく、定価販売をしている書店で入手できる本です。これは説明するまでもありませんよね。
 そして新古本は何かというと、書店では売られなかった新刊です。どういう事かというと、定価で売られそこなった、つまり誰にも買われなかった本です。書店やコンビニに並んでいる本は、再販価格維持制度という法律によって、定価販売が義務付けられています。本屋さんやコンビニなどに並んだ本は、一定期間店頭に並べられ、売れなかったものは出版社に返本されます。最近は本が売れにくくなってきていることもあり、保管しきれない返本は、結局廃棄処分されるのが普通。売れなかったからといって、安価で販売することはできないわけです。スーパーのように、最古処分セールはできないということなのです。ですが、処分するのにも結局お金がかかるわけですから、たとえ安くても誰かに引き取ってもらった方が得なわけです。そこで、返本されてきたいずれは処分される本を、古書をして古書店に売ってしまうのです。こうした本が新古書と呼ばれるものです。
 そして通常の古本は、一度でも消費者が購入したという履歴のある本、そして新古書は誰にも買われたことはないけれど、古本扱いになっている本ということになります。また古本と古書の違いは、まだ出版社から購入できる本が古本、そして絶版になり新刊では購入できない本が古書です。
 あいまいに使っていることも多いでしょうが実は全部異なる本の状態を指しているのです。ちょっと分かりにくかったかも知れませんので、最後にまとめです。
新刊:定価販売している、通常の流通経路で販売される本。
新古本:返本やだぶつきなどで定価では売れず、出版社などが処分した本。
古本:一度でも誰かが購入した経歴のある本。それが新刊か新古本かは問わない。
古書:すでに新刊としては入手不可能な絶版本の古本。
 新刊と新古本、そして古本と古書の違いがおわかりいただけたでしょうか。

↑ PAGE TOP